○○●○【SAAJKメルマガ】-Vol.040(2019/01)- ●○○○

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┏┏  SAAJ近畿支部 メールマガジン 第40号

┌ 発行日:2019年01月11日 発行者:SAAJ近畿支部 ITサービスG
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いつもご愛読ありがとうございます。 このメルマガは、近畿支部
メーリングリストへ登録して頂いている方へお送りしています。

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・巻頭言………………… 江戸時代のフェイクニュース
・トピック……………… SAAJ近畿支部サイト更新情報/他
・特集…………………… アスキーアート登場/本部会報掲載情報
・お知らせ……………… 【再録】各種MLの登録アドレス変更手順
・編集後記……………… 卒業宣言

■ 巻 頭 言   ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

「江戸時代のフェイクニュース」:荒牧裕一

今年(2019年)は平成が終わり新しい元号へ移行する節目となる。
加えて個人的には小学校 2年生から続いている切手収集の世界での
節目にも大いに注目している。当時からの人気シリーズの切手に国
際文通週間というのがある。このシリーズは1958年から毎年11月に
発行され、当初は歌川広重(当時は安藤広重と表記)の東海道五十
三次の浮世絵を題材にしたものだったが、その図案は京師・桑名・
蒲原・箱根・日本橋の 5種だけで終わり、その後は富嶽三十六景等
の他の浮世絵の図案に変更されていた。

東海道五十三次は、起点と終点を入れると全55種になるため、全部
を切手にするのは難しいのだろうなと子供心に思っていた。しかし、
2000年から図案として復活し、しかも年 3種も発行されるようにな
り、昨年でついに52種が発行された。残るは 3種だけで、2019年11
月には晴れて東海道五十三次全種の切手の発行が完結する予定であ
る。

当時の浮世絵は一種のメディアであり、東海道五十三次も旅のガイ
ドブックな位置付けで発売されたらしい。しかし、内容的には指摘
事項が数多くある。そもそも広重は、京都御所への御馬献上の公式
派遣団に随行した際の見聞を基にして描いたことになっていたが、
近年の研究では実際に京都へ行った事実は無く、東海道名所図会等
の他の資料を寄せ集めて描いたという説が有力だ。

現代に置き換えれば、直接取材もせずにネット上の情報だけをまと
めて流すニュースのようなものであるが、こちらは手順としては好
ましくない。図柄でも、秀吉時代に石造になった三条大橋の橋脚が
木造で描かれたり、温暖な気候の静岡県蒲原に大雪が積もったり(
新潟県の蒲原と間違えたという説もある)といった事実と異なる描
写も多い。

また、箱根の大きな岩山や亀山の急すぎる坂道は、デフォルメにし
ても誇大表現が過ぎるであろう。さらには、日本橋の袂には罪人の
晒し場があったそうだが、その部分は木戸で隠して描かれ、不都合
な事実の隠蔽も行っている。困ったことに、これらの誤り、誇大表
現、事実隠蔽のある絵ほど名作と呼ばれて人気が高いのである。こ
れはフェイクニュースの方がアクセス数を稼げるという現代の事情
と似ていると捉えるのは私だけだろうか。

江戸時代のフェイクニュースともいえる東海道五十三次の絵は、現
代では芸術品として高く評価されている。しかし、当時現地を訪れ
た旅人は大いに困惑したことだろう。現代の SNSにアップされるフ
ェイクニュースの画像もひょっとしたら後世に芸術的価値を見出さ
れるかもしれない。だが現代に生きる者としては、それらに惑わさ
れず、常に事実を見極めて判断する姿勢を忘れないようにしたい。

■ ト ピ ッ ク ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○定例研究会・勉強会情報:荒牧裕一

・今後の予定は次の通りとなっています。

1月18日(金)第 177回 定例研究会(ご案内済)
※支部総会に引き続いての開催となります。

2月16日(土)第 63回 システム監査勉強会(準備中)

詳しくは本部サイトへ!
→ http://www.saaj.or.jp/index.html

・定例研究会は、会員を中心とした講師によりシステム監査に関係
するテーマについて講演頂く形式を取っています。
原則、奇数月の第 3金曜日の18時半から開催しています。
(12月は、第 2または第 3土曜日にて開催)

・システム監査勉強会は、日本システム監査人協会本部の月例研究
会の内容を録画したDVD を視聴する形式を取っています。
原則、12月を除く偶数月の第 3土曜日の午後に開催しています。

○近畿支部サイト更新情報:金子力造

【定例研究会報告】

隔月開催の支部定例研究会について、掲載しております!

2018/11 月開催分の報告を掲載しました。

・ 11月支部定例研究会報告 浦上豊藏氏
→ http://www.saajk.org/?p=4343

【研究論文/他】
発表者に許諾をいただいた近畿支部会員の研究論文、研究成果、
活動報告などを収録しています。新規掲載分は下記です。

・「保証型システム監査の実施方法に関する考察」金子力造氏
→ http://www.saajk.org/?p=1930

■ 特 集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○SAAJ近畿支部メールマガジンにアスキーアートが登場!

今回から、最後尾でご案内している発行元等をアスキーアート化
しています。(制作担当:SAAJ近畿支部会員 小河裕一氏)

詳しくはこちらへ!
→ http://www.saajk.org/?p=4355

○SAAJ近畿支部 BCP研究プロジェクト(荒町弘氏、伊藤聖子氏、尾
浦俊行氏、尾﨑正彦氏、金子力造氏、松井秀雄氏)の寄稿『レジ
リエンス認証制度から始めるIT事業継続管理の試み』が本部会報
に掲載

小さく始めてステップアップを図るレジリエンス認証を軸に、網
羅性の高いシステム管理基準との対比から、より実効性のあるIT
-BCP策定と運用のチェックポイントを提案しています。(是松徹)

詳しくはこちらへ!(2018年12月号の会報 PDFが開きます)
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2018Kaiho/201812_SAAJKaihoNo213.pdf

○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏のエッセイ『空鉢護法』が本部会報
に掲載

いにしえの空飛ぶ鉢を引き合いに出し、活況を呈する産業用ドロ
ーンのセキュリティ上の脆弱性や悪用による犯罪、事故等に対す
る万全な安全対策の必要性について言及しています。(是松徹)

詳しくはこちらへ!(2018年12月号の会報 PDFが開きます)
https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2018Kaiho/201812_SAAJKaihoNo213.pdf

■ お 知 ら せ ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○【再録】各種MLの登録アドレス変更手順:是松徹
本部、近畿支部、近畿支部役員会等の各メーリングリストの登録
アドレスの変更手順は、近畿支部サイトに掲載されています。
(新規登録&削除については、入会&脱会に連動していますので
本部サイト「http://www.saaj.or.jp」をご覧下さい)

→ http://www.saajk.org/?p=1633

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

2019年が始まりました、身も心も新たに迎えられたことでしょう。
このタイミングで、編集長の下田からみなさまへご報告があります。
下田は、今号の発行をもって編集長を卒業いたします。(マイクを
床にそっと置きつつ)

今後、メルマガ編集長は ITサービスG内の輪番制にて運用していく
方針です。ひとりひとりが”リーダー”で、「できる人ができる時に
できることを」という意味では、これまで作り上げてきたメルマガ
運用体制と基本は同じです。レジリエンス&進化!

レジリエンス(resilience:回復する力)という言葉を初めて聞いた
のは『オプションB 』(シェリル・サンドバーグ&アダム・グラン
ト著)を読んだ時でした。困難に耐える力として総量が決まってい
るわけではなく、高めることができるという考え方、精神論ではな
く「精神を支える力を育む」ということ等に非常に共感しました。
“柳”のようなしなやかさにも似ているなぁ、と。

SAAJK 等、ボランティアベースで運用を回しているケースは、関係
者の仕事や家庭、人生に応じて状況が日々変化していきます。みな
さま持ち寄りの活動であり、その中でどのようなオプションを活用
するか、サステナビリティはあるか、レジリエンスを高められるか。
今後も進化し続けられるチームでありたいと考えています。

編集長は卒業しますが、みなさまと一緒に「新しい運営の形」を模
索していきたいです。今後とも、SAAJ近畿支部メルマガをよろしく
お願い致します!(あ)

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の「SAAJ近畿支部メルマガ」も宜しくお願いします!

【SAAJ近畿支部メルマガ】
発 行 日:年 6回(奇数月)+臨時増刊
発行開始日:2012年09月19日

ご意見ご感想はこちらまで
http://www.saajk.org/?page_id=115


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