○○●○【SAAJKメルマガ】-Vol.039(2018/11)- ○●●●

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┏┏  SAAJ近畿支部 メールマガジン 第39号

┌ 発行日:2018年11月07日 発行者:SAAJ近畿支部 ITサービスG
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いつもご愛読ありがとうございます。 このメルマガは、近畿支部
メーリングリストへ登録して頂いている方へお送りしています。
 
 
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 ・巻頭言………………… 雲霧
 ・トピック……………… SAAJ近畿支部サイト更新情報/他
 ・特集…………………… 本部会報掲載情報
 ・お知らせ……………… 【再録】近畿支部ML運用ルール
 ・編集後記……………… 節目
 
 
■ 巻 頭 言   ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
 
「雲霧」:神尾博
 
霧はしばしば、歌謡曲のタイトルや歌詞での情緒的な舞台装置とし
て用いられる。また、映画やテレビドラマでの怪物や怪人の登場シ
ーンで、怪奇や恐怖を醸し出す演出の定番である。現実の世界では、
高山で背後の光により自身の影が霧に投影されるブロッケン現象が
有名で、古くから妖怪になぞらえられてきた。一方、日本では御来
迎(ごらいごう)と呼ばれ、人影は阿弥陀如来と解され信仰を集め
ていた。気象条件次第だが、富士山や槍ヶ岳等で拝むことができる。
 
さて2018年、IT業界の注目は雲(Cloud)から霧(Fog)へ移りつつ
ある。センサデバイスやロボット、IoT 機器等がネットワークに接
続され、そこで発生したデータ収集や制御を行うフォグ/エッジコ
ンピューティング。用語の解釈には諸説が存在し多少の差異はある
ものの、エッジの方はセンサ等のエンドポイントでの制御デバイス
のみが対象であり、フォグはそこから発生するデータを分散処理す
る装置までを含み、クラウドサーバを分担/補完するというイメー
ジで捉えられている。
 
フォグ・エッジ化が進む背景のひとつには、IoT 等の末端機器から
発生するデータ量の急激な増加がある。データやその処理の集中を
促してきたクラウドも、集積や保管等の機能を分散しないとキャパ
シティが追い付けなくなってきた。また、通信のタイムラグの問題
もある。数ミリsec のリアルタイム処理が必要で、データの欠落が
許されない制御系においては、クラウドまでデータを届けて指示を
受けるような時間的余裕はない。他にも、GAFA(ガーファ)のよう
なクラウド業者の寡占といった弊害への抑制にも有効という意見も
ある。
 
フォグ/エッジの用途としては、工場の設備保全、医療、物流等多
岐に渡るが、その中で霧にまつわるものをひとつ紹介しよう。霧は、
車両事故を引き起こす原因のひとつとして厄介な存在だ。自動運転
では、エッジとしてミリ波レーダーが威力を発揮する。ミリ波は霧
や雨、雪等の天候の変化に強く到達距離も長い。一方で指向性が強
く視野角が狭い。そこで、レーザーを用いた近距離広角のLIDAR (
ライダー)との併用となるが、これがすなわちフォグである。つま
り霧にフォグで対抗するのである。
 
由布院や飛騨地方の温泉のある盆地では、秋から冬にかけて放射冷
却による朝霧が発生することがある。霧をはかないものの象徴と捉
える向きもあろうが、フォグ/エッジでは、雲散霧消のような一過
性ではなく、知恵の温泉から新技術、新事業が朝霧のように次から
次へと湧き溢れてくることを期待したい。
 
 
 
■ ト ピ ッ ク ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
 
○定例研究会・勉強会情報:荒牧裕一
 
・今後の予定は次の通りとなっています。
 
 11月16日(金)第 175回 定例研究会(ご案内済)
 
 12月15日(土)第 176回 定例研究会(準備中)
        ※ISACA 大阪支部との共催
 
 詳しくは本部サイトへ!
 → http://www.saaj.or.jp/index.html
 
・定例研究会は、会員を中心とした講師によりシステム監査に関係
 するテーマについて講演頂く形式を取っています。
 原則、奇数月の第 3金曜日の18時半から開催しています。
 (12月は、第 2または第 3土曜日にて開催)
 
・システム監査勉強会は、日本システム監査人協会本部の月例研究
 会の内容を録画したDVD を視聴する形式を取っています。
 原則、12月を除く偶数月の第 3土曜日の午後に開催しています。
 
 
 
○近畿支部サイト更新情報:金子力造
 
【研究論文/他】
 発表者に許諾をいただいた近畿支部会員の研究論文、研究成果、
 活動報告などを収録しています。新規掲載分は下記です。

  ・「ブロックチェーン技術とシステム監査」永田淳次氏
  → http://www.saajk.org/?p=1930
 
  ・「AI・データの利用に関する契約の実務」福本洋一氏
  → http://www.saajk.org/?p=1930
 
 
 
■ 特 集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
 
○SAAJ近畿支部会員の神尾博氏のエッセイ『仙境異聞』が本部会報
 に掲載
 
 この世と異界とを行き来したという江戸時代の少年寅吉の説話を
 紹介の上、ハニーポットやサンドボックスを現代の異界とみなし、
 その利用をマルウエア駆除の妙薬に挙げています。(荒町弘)
 
 詳しくはこちらへ!(2018年10月号の会報 PDFが開きます)
 → https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2018Kaiho/201810_SAAJKaihoNo211.pdf
 
○SAAJ近畿支部会員の阪口博一氏のエッセイ『アリの巣の居候』が
 本部会報に掲載
 
 匂いを巣への入出許可証とするアリの生態に便乗し、ちゃっかり
 巣に侵入して居候を決め込む愉快な虫達。顔見知りに甘い入退管
 理が不正の機会を与えることに警鐘を鳴らしています。(是松徹)
 
 詳しくはこちらへ!(2018年11月号の会報 PDFが開きます)
 → https://www.saaj.jp/03Kaiho/0305kaiho/2018Kaiho/201811_SAAJKaihoNo212.pdf 
 
 
■ お 知 ら せ ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
 
○【再録】近畿支部ML運用ルール:是松徹
 支部MLに関する運用ルールを「近畿支部メーリングリスト運用ル
 ール【簡易版】」として支部サイトに掲載しています。
 
 双方向の利用が可能な運用ルールです。ルールに則り、支部会員
 の情報交換や議論の場としてメーリングリストをぜひご活用くだ
 さい。
 
 → http://www.saajk.org/?p=2226
 
 
 
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
 
この夏の猛暑が嘘のように、このところ朝晩めっきり肌寒く感じら
れる時節となりました。気が付けば、今年も余すところ 2ヶ月足ら
ずです。
 
近畿支部では、今年、支部創設30周年の節目の年を迎えることがで
きました。これは、ひとえに歴代及び現在の支部会員のみなさまに
よる多大なるご尽力、ご協力の賜物と考えます。
 
昨年から今年にかけて、システム監査関連の他団体でも、それぞれ
創設30周年記念イベントが開催されています。システム監査基準、
システム管理基準の改訂も今年実施されました。まさに、システム
監査にとって、節目の時となりました。
 
30年は、人で言うと一世代に相当するでしょうか。平成も30年、来
年には新たな元号で新たな時代が始まります。次の世代に移っても、
AI等が盛んに言われる新たな潮流の中、IT業界をおおう様々な霧を
晴らす役割をシステム監査に期待したいと思います。
 
当メルマガは、発行開始からちょうど 6年になります。まだまだ小
童の域を出ませんが、スタッフ一同有益な情報の発信に努めてまい
ります。これからも引き続き、ご支援、ご協力をいただきます様、
よろしくお願い申し上げます。(TK)
 
 
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の「SAAJ近畿支部メルマガ」も宜しくお願いします!
 
 
【SAAJ近畿支部メルマガ】
発 行 日:年 6回(奇数月)+臨時増刊
発行開始日:2012年09月19日
 
ご意見ご感想はこちらまで
 http://www.saajk.org/?page_id=115
 
 
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【発行元】
 
 特定非営利活動法人 日本システム監査人協会近畿支部 ITサービスG
 
  Mail: *******@saajk.org
  HP: http://www.saajk.org/
 
  発行責任者:是松徹、編集責任者:下田あずさ
 
 
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