SAAJ近畿支部第167回定例研究会報告 (報告者: 福本 洋一)

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会員番号 1818 福本 洋一

1.テーマ 「中小製造業のグローバル化プロジェクト」
~異文化コミュニケーションから見た海外拠点のガバナンス~
2.講師   グローバル人材育成センター アドバイザー 坂口 幸雄 氏
3.開催日時 2017年7月21日(金) 18:30〜20:30
4.開催場所 大阪大学中之島センター 2階 講義室201
5.講演概要

(1)テーマ

・中小製造業の日本式経営のガバナンスの問題の本質を明確化し、それを組織や個人の問題にブレークダウンした上で、その解決には「異文化コミュニケーション」と「プロジェクトマネジメント」が有効であることを解説いただきました。

(2)中小製造業の海外拠点における3つの課題

・ガバナンスや権限移譲が曖昧(欧米企業とは異なり、日本企業では本社から経営者が常駐し、権限は日本人に残すが、他方で、日本本社からの優秀な人材の派遣や資金の供給が十分に行われていない。)
・OJT重視で標準化・マニュアル化できていない(日本企業では責任・権限・職務規定は曖昧であり、日本独自の稟議制度も、外国人には理解不能)
・日本企業の組織・企業風土の閉鎖性・曖昧性(日本型経営の強みであった職能給制度(収入が業務と関連しない点)等がグローバルビジネスでは通用しない)

(3)内なるグローバル化の推進のポイント

・海外拠点では、社内に外国人が入ってくるので、組織内部のグローバル化が課題
・①グローバルな仕事の進め方・段取り方法の採用(スキルや経験をベースに仕事を組んでいくことが重要)と、②プロセスオーナーという意識の向上(業務の目的やリスクを把握した上で、適切に業務プロセスの設計・構築・運用を遂行することが求められる)がポイント

(4)異文化コミュニケーションの必要性

・海外拠点では、日本的経営の強みである「暗黙知」が通用せず、欧米的経営による「形式知」を取り込むことが必要
・欧米的経営を取り込む際には、企業風土や価値観を取り込むために、異文化コミュニケーションが重要

6.所感

日本国内においても「働き方改革」の取組みが進められていますが、特に海外拠点においては、日本企業の伝統的な組織形態(日本型経営)がグローバル化の中で見直されることが重要だと感じました。
また、中国に進出した企業の実例を通じて、中国のWTO加盟以降のビジネス環境の変化も写真も交えてご紹介いただき、臨場感のあるお話で興味深く拝聴いたしました。

以上

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