SAAJ近畿支部第166回定例研究会報告 (報告者: 坂野 嘉則)

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会員番号 2606坂野 嘉則 (近畿支部)

1.テーマ 「事業継続マネジメント(BCM)の本質とは?」
2.講師   株式会社マネジメント総研 代表取締役 小山 俊一氏
3.開催日時 2017年5月19日(金) 18:30〜20:30
4.開催場所 大阪大学中之島センター 2階 講義室201
5.講演概要

事業継続マネジメント(BCM)の本質を理解することを目的とし、事業継続計画(BCP)、事業継続マネジメント(BCM)、事業継続マネジメントシステム(BCMS)について、事例を交えて解説していただきました。

5-1.そもそも「BCP」とは?

 「BCP」の定義、防災計画との違い、事業継続の考え方、起源と展望についてお話いただきました。

5-2.BCPの使われ方

 阪神・淡路大震災、米国同時多発テロ、新潟中越・中越沖地震、東日本大震災、熊本地震での事業継続事例についてお話いただきました。

5-3.BCPの策定

 BCPの策定状況、策定の動機、策定上の課題、策定のために協力を得る先、主な参考ガイド、参考ガイドの内容例についてお話いただきました。
また、事業影響度分析の目的と方法、リスクアセスメントの目的と方法、事業継続対策の検討方法等について具体的にお話いただきました。

5-4.改めて「BCP」とは?

 「BCP」について、よく見られる誤解を例に挙げ、改めて「BCP」の目的、特性及び留意点等についてお話いただきました。

5-5.BCMS(ISO 22301)

 BCMSの全体像と、その中でのBCPの位置づけについてお話いただきました。
また、リスク管理の例として、「事業継続方針」「リスク選好」「リスクアセスメント」の関係、対策の考え方について事例をもとにお話いただきました。

5-6.BCMの本質を考える

 有事の幅、平時の効果、事業継続のマネジメントについて、お話いただきました。
そして、BCMの本質について、以下のようなお話をしていただきました。
・事業を継続する上で想定すべき有事は、地震だけでなく、キーマンの病気・事故、設備故障、取引先の倒産なども考えられる。また、災害発生という原因事象だけではなく、資源喪失という結果事象に着目することが重要である。そして、資源喪失という事態の発生を予防するとともに発生時の備えをすることが、事業としてのレジリエンシー確保(事業継続)につながる。
・喪失してはいけない資源は、自社の強みとなる経営資源である。これが強化されるということは、自社の強みとなる経営資源を機動的に使えるようになること、すなわち、経営戦略上の選択肢が増えることを意味する。そして、この選択肢を事業の発展に生かすことが、ゴーイングコンサーン(真の事業継続)につながる。
・ISO 31000(リスクマネジメント-原則及び指針)では、リスクとは「目的に対する不確かさの影響」と定義されている。事業継続リスクとは、ゴーイングコンサーンの道筋に向かう不確かさの影響であり、これをマネジメントすることが、事業継続マネジメントである。

6.所感

 BCP、BCM、BCMSについて分かりやすく解説していただき、その場で理解できました。自社の業種の特性および強み・弱みを意識したBCPを策定し、PDCAサイクルを回して有効に機能させるには経営者の積極的な関与と人材の確保が必要であるため、BCMを構築・運用することができれば、結果として、自社の強みにつながると考えます。

 

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