会員紹介記事Vol.008  下田あずさ様

・実施日:2016年2月26日(金) 19時~21時
・場 所:大阪市北区中之島某所
・面談者:下田 あずさ
・応対者:是松 徹、神尾 博、阪口 博一、金子 力造

・内容

1.1 システム監査及びSAAJと関わりを持たれた経緯

shimoda03もともとはSEではなくアパレル関係の生産管理部門にいたのですが、職場でシステム化に関わったことで興味を持ちシステム会社に移りました。そこで会計システムのチームに加わったことが、その後の仕事に繋がることになりました。

内部統制(いわゆるSOX法)をきっかけにシステム監査技術者の資格を取得し、SAAJに登録しました。縁あって(当時の会社上司が松田先生に大学院で師事していた)、GRC研究会(システム監査学会)にも参加し、SOX導入の事例発表を行っています。その後、三洋電機(株)【※】に入社し、直近ではSAAJ近畿支部の月例研究会にてERP監査技法について、会社メンバーと共同で事例発表(2015/9)をさせていただきました。【※現所属は、パナソニックインフォメーションシステムズ(株)グループIT統制支援室】

1.2 SAAJに関わる活動の中で、思い出に残るエピソード

出産後は、子連れで研究会に参加させて頂き、特に2011年の研究大会で座長を務めさせて頂く際の、膝の上に子ども(当時8ヶ月)を乗せての経験など思い出深いです。また支部活動の中でメルマガ編集長(2016.2現在も継続中)をおおせつかったことも非常に貴重な経験でした。2人目出産後の編集長代理をITサービスグループの中で対応いただいたこともあり、つど起こる事態への柔軟性を鍛えられました。自らサスティナブルの体現を目指ししています。

2.1 現在のお仕事のこと、著作物など

shimoda04 総合電機メーカー内の内部監査部門にて、主にIT監査を実施しています。監査対象は、グループ全体(国内・海外)。直近の海外監査では、2015/11にドバイの営業所への現地監査を担当しました。内部監査実施だけでなく、研修等の企画にも携わり、内部統制推進教育、内部監査人教育、SAP・Oracle EBS等のERPシステム監査技法開発、不正監査技法開発等の業務に従事しています。

著作物:監査基準研究会(ISACAの分科会)での縁を通じ『IT内部監査人―リスクに対処しマネジメントを支える役割と実務』(生産性出版/ISACA監査基準研究会:編)を共著として刊行。

2.2 趣味として取り組まれているもの

【トライアスロン、トレイルラン、マラソン】
もともとはサイクリング部で夫と知り合いました。で、結婚後に夫のトライアスロンの応援をするうち、ゴールする人々の達成感に溢れる表情を見ていてちょっと羨ましい気持ちになり、どうせなら自分もチャレンジしてみようかなと...ハマりました。地元の応援に感動します!目標はロング・トライアスロン完走です。(ロングとは、約3km泳ぐ、約180km自転車、約42kmフルマラソン、だそうです)
【ゴスペル、ピアノ】
 ゴスペルは、天使にラブソングみたいな黒人霊歌ですね。ソウルフル、パワフルな歌が多い。直近の出演が1/25にあったところです。アルト(低音女声)。
shimoda06【読書】
 小説もノンフィクションも漫画も(アニメも)大好き!「エヴァンゲリオン」「スラムダンク」「鋼の錬金術師」「ガラスの仮面」などなど。活字も好き!宮本輝や保坂和志、南木佳士など、人間ドラマや心理を描いているのが好きです。上橋菜穂子、向山貴彦、佐藤多佳子、三浦しをん・・・(キリがないですね)
ちなみに、夫の方が家事は得意です。

3.1 今後、取り組みたいと思われている事柄

「サスティナブル」をキーワードに、引き続き、子育てや介護・自身や家族の闘病等との両立ができるような社会を目指したいです。縁があって「システム監査」や「SAAJ」に関わっていますが、社会の様々な問題ともつながっていると感じています。私は女性ということもあり、何かと少数派になることが多いです。真の意味での多様性やサスティナブル、WLB(ワーク・ライフ・バランス)を目指して、随時、情報発信等を行っていきたいと思っています。

3.2 システム監査の展望

システム監査の法制化を目指す動きもありますが、なかなか現場(特に経営層)の理解を得られにくいのが現状だと感じています。SOX法も、法制化されたからこその普及と定着はあるものの、反発もあり、形骸化も出てきていると感じます。より本質的な対応を目指すために、SOX法だけでなく「システム監査」そのものの普及を目指すべき。民間企業に先んじて官公庁から等の段階的導入も有効ではないでしょうか。そのために法制化からのトップダウンアプローチが必須だと感じています。またそれに対応すべくシステム監査人の地位も、法に守られたステータスが必要ではないでしょうか。モチベーションとインセンティブが重要だと思います。

【所感】

写真だけだと取材なのか宴会なのかわからないですね。前回に続き今回も居酒屋で飲み、かつ食べながらの楽しい取材となりました。料理も最高に美味しかったです。
下田編集長の、とにかく多趣味&パワフルな話に男性4人は終始圧倒されるばかりでした。現在のお仕事に至る経緯も、トライアスロンを始めることになったきっかけも、本人曰く「ついついなんでも手を出したくなる」と言われるとおり、チャレンジ精神旺盛で失敗を恐れぬ行動力がすごいです。システム監査への想いも熱く語っていただきました。まさにゴスペル!を聞くかのような取材でした。ありがとうございました。